妻もこれの色違いを愛用しているのですが、3年ほど使っていてバッテリーがヘタってきたことから、買い替えが必要になりました。
だから今回、妻用に買ったこの「SOUNDPEATS UU2イヤーカフ」も、同じ立ち位置のはずでした。
「ながら聴きガジェット」の、二つめ。
ところが、レビューのために私が先に使い始めて、予定が狂いました。
音が、良すぎたのです。
イヤーカフ型は、耳を塞がない構造上、低音が逃げてスカスカした音になりがち。
そう思い込んでいた私の耳を、このイヤホンはあっさり裏切ってきました。
しかも、ハイレゾコーデックのLDACが使えないはずのiPhoneで、です。
「ながら聴き用に買ったのに、これは音楽をちゃんと聴くためのイヤホンだ」。
そう考えを改めたので、簡易レビューのつもりを撤回して、腰を据えて書くことにしました。
この記事は、その顛末です。
- これって何?
SOUNDPEATSが2026年4月に発売したイヤーカフ型(耳を塞がない開放型)の完全ワイヤレスイヤホン。「イヤーカフなのに、ここまで低音」を掲げるだけあり、この価格帯・この形状としては低音と音圧が明確に強い一台です。 - 誰におすすめ?
家事や育児をしながら、周囲の音も聞きつつ音楽やVoicyを楽しみたい人 ・イヤーカフ型の「低音スカスカ問題」に不満を持っていた人 ・イヤーカフ型が初めてで、コスパよく良い音を試したい人 ・iPhoneユーザーだけど、耳を塞がないイヤホンでいい音を聴きたい人 - 良いところ
イヤーカフ型とは思えない低音と音圧。全体はフラット寄りで分離感が高い ・片側約5gで、着けていることを忘れる装着感。ノリノリで頭を振ってもズレにくい ・本体10時間・ケース込み42時間。1週間充電を忘れるほど保つ・操作は誤作動の少ない物理ボタン。割り当てはアプリで自由に変更できる - 注意点
音漏れは構造上避けられない(イヤーカフ型共通) ・プライバシーモードにすると音がかなりこもる ・iPhoneなどのAppleデバイスではLDAC(ハイレゾ相当)は使えない - どこで買える?
Amazon製品ページ・楽天市場製品ページ・Yahoo!ショッピング

- イヤーカフ型の常識を超える低音と音圧
- フラット寄りで分離感が高く、ジャンルを選ばない
- 片側約5gの軽さとズレにくさを両立した装着感
- ケース込み42時間の長時間再生
- 物理ボタンで誤操作がなく、操作を覚えやすい
- iPhone・iPad環境(AAC接続)でも音質に不満が出ない
- 構造上音漏れは避けられない(オープンイヤー共通)
- プライバシーモードは音がこもる
- iPhoneなどのAppleデバイスではLDACを活かせない
ホノブ【この記事を書いた人】
ホノブ|30代・2児の父。育休中で、家事も育児もしっかりやっとります。耳を塞がないイヤーカフ型はこれで2台目。今回も自腹で買って、妻に渡す前にたっぷり使い込みました……そろそろ返します。






基本スペック(メーカー公式の公表値)
まず、基本スペックを整理しておきます。
数値はすべてメーカー公式の公表値です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 製品名 | SOUNDPEATS UU2イヤーカフ(モデル名:POP Clip2) |
| 発売日 | 2026年4月20日 |
| タイプ | イヤーカフ型(耳を塞がない開放型)完全ワイヤレスイヤホン |
| ドライバー | チタンコーティング φ12mm デュアルマグネットダイナミックドライバー |
| 対応コーデック | SBC/AAC/LDAC |
| Bluetooth | バージョン6.0 |
| マルチポイント | 最大2台同時接続 |
| 最大再生時間 | イヤホン単体 約10時間/ケース併用 約42時間 |
| 急速充電 | 10分の充電で最大2時間再生 |
| 充電ポート | USB Type-C |
| 重量 | 約5g(片耳)/約47g(ケース+イヤホン両側) |
| 防水規格 | IPX5(イヤホン本体。充電ケースは非防水) |
| 操作方式 | 物理ボタン |
| カラー | ブラック/ブルー/ベージュ |



数字で目を引くのは、やはり42時間の再生時間と、片耳約5gの軽さ。この2つが実際どうだったかは、後の章でたっぷり書きます。
そもそも、これは妻の「ながら聴き」用に買った
最初に、この記事の前提を書いておきます。
このイヤホンは、私が自分のために買ったものではありません。
家事や育児の合間に、音楽やVoicyを聴いたり、ドラマを流し見したりする妻のために選びました。
Amazonプライムデーのタイミングで、色はベージュを。
我が家では、この「ながら聴き」という用途はすでに埋まっていました。
別の記事で紹介した、cheeroのイヤーカフ型イヤホンです。
子育て家庭にとって、耳を塞がずに音を聴けるイヤーカフ型がどれだけありがたいかは、そちらに詳しく書いています。


つまり本来、このUU2は「cheeroの二台目」「妻専用のながら聴き機」という位置づけで終わるはずでした。
私がレビューのために先に使うのも、あくまで開封して数日、使用感がたまるまでの話。
そう思っていました。
ところが、その数日で考えが変わりました。
理由は、次の章に書くとおりです。



ぶっちゃけ、「妻に返したくないな…」という邪念が。いや、もちろんちゃんと返します。返しますとも。
開封して、まず「軽さ」に安心した
同梱物はシンプル
箱を開けると、中身はいたってシンプル。
イヤホン本体と充電ケース、USB Type-Cケーブル、取扱説明書、アプリガイド。
イヤーカフ型はイヤーピースの交換が不要なので、付属品が少なくて済みます。
ちなみに、SOUNDPEATSのキャラクター「PEATS君」のステッカーも1枚入っていました。
初めてSOUNDPEATS製品を買ったので少し面食らいましたが、こういう遊び心、嫌いじゃないです。


ベージュの色が、思いのほか良い
妻に選んだベージュは、写真で見るより実物のほうが上品な色でした。
マットな質感の充電ケースはコロンとした形で、握るとサラッとしていて手触りが良い。
ただ、丸みのある形状ゆえに自立はしません。
ケースの重さも印象的でした。
約47gしかなく、AirPodsPro3の約55gよりずっと軽く感じます。
カバンに放り込んでも存在を忘れます。




約5g、着けていることを忘れる
メーカーは「前モデル比で耳への圧力を61%軽減」とうたっています(メーカー公表値)。
数字の真偽はさておき、体感として「圧力」という言葉が浮かばないほど、着け心地は軽い。
音楽や映画に集中していると、本当に着けていることを忘れて、デスクのスピーカーで鳴らしている感覚になりました。
この形状ゆえ、眼鏡との干渉も気にならず。
ただし、マスクの紐を外すときにイヤホンが一緒に外れることがあるので、そこは少し注意が必要です。


地味だけど効く、「左右の区別がない」という設計
もうひとつ、使ってみて「これは良い」と唸った点があります。
このUU2、左右のイヤホンに区別がありません。
普通のワイヤレスイヤホンは、L(左)とR(右)が決まっています。
だからケースに戻すときも、L/Rを確認して、それぞれの窪みに正しく入れる必要があります。
急いでいるときに限って左右を間違えたりするあの地味なストレス、心当たりのある方は多いはずです。
UU2には、それがありません。
左右のチャンネルは固定ではなく、充電ケースへの格納位置と取り出す順番で決まる仕組みになっています。
蓋を閉じて約10秒すると左右が再設定されるので、ケースに戻すときは、どちらのイヤホンをどちらの窪みに入れても構いません。


これが、思った以上に効きます。
使い終わったイヤホンを、確認もせずデスクにポイと転がしておく。
次に使うとき、無造作に拾ってケースに突っ込む。
それでいいんです。
「どっちがLだっけ」と考える一瞬が丸ごと消えるだけなのですが、毎日のことなので、この一瞬のなさが積み重なると、かなり快適です。



細かい話に聞こえるかもしれませんが、例えば配達業者のチャイムへの反応や長男が幼稚園からバスで帰ってくる際の出迎えなど、瞬時にイヤホンを外す際に全く気にしなくて良いのは楽ですよ。
操作は物理ボタン。しかも割り当てを自分で変えられる
操作方法にも触れておきます。
UU2の操作は、タッチセンサーではなく物理ボタンです。
耳の裏側にあたる位置にボタンがあり、つまむように押します。


タッチ式は、髪が触れただけ、装着し直しただけで反応してしまうことがあります。
物理ボタンにはそれがありません。
押した分だけ確実に反応してくれる安心感があります。
覚えることが少ないのも良いところです。
私の手元では、割り当てはこうなっています。
| 操作 | 左 | 右 |
|---|---|---|
| シングルタップ | 音量ダウン | 音量アップ |
| ダブルタップ | 再生/一時停止 | 再生/一時停止 |
| トリプルタップ | 音声アシスタント | 音声アシスタント |
| 長押し(1.5秒) | 前の曲 | 次の曲 |
音量が左右、再生停止が両方、曲送りが長押し。
この程度のバリエーションなら、使い始めた初日から迷いませんでした。
そして、この割り当ては専用アプリ「SOUNDPEATS」から変更できます。
「コントロールをカスタム」という画面で、左右それぞれ、シングル・ダブル・トリプル・長押しの4パターンに好きな機能を割り当てられる仕組みです。
いじりすぎて分からなくなっても、「デフォルトに戻す」の一押しで元に戻せます。





イヤホンの操作って、多機能になるほど覚えられないんですよね。その点これは、必要な操作が必要な分だけ。しかも気に入らなければ変えられます。
【本題】音が、イヤーカフの想定を超えてきた
さて、ここからが本題です。
私が予定を変えてまで詳細レビューを書こうと決めた、音の話。
「イヤーカフなのに、ここまで低音」は本当だった
このUU2、Amazonの商品ページでは
「イヤーカフの常識を覆す、迫力の低音」 「まるでライブ会場のような臨場感」
とうたわれています。
この手のコピーはなるべく話半分で聞くことにしているのですが……もう、めちゃくちゃ驚きました。
「イヤーカフで!?」と声が漏れたほどです。
ただ、誤解のないように補足します。
「低音だけズンズン鳴る」という意味ではありません。
あくまで「イヤーカフ型の中では低音が強め」という意味です。
私が普段好むカナル型イヤホンと比べれば、低音の量は「普通」「一般的」というレベル。
むしろ良いのは、そのバランスです。
低音が出しゃばって中高音を埋もれさせることがなく、ドンシャリでもない。
極めてフラットに近い鳴り方をします。
だから、どんなジャンルの曲もバランスよく聴けますし、分離感も良いので、楽器一つひとつの音を拾いやすい。
イヤーカフ型なのに、です。
楽曲で試す:サカナクション、ポルカ、米津玄師
まずは音楽から試しました。
いつものことながら私の趣味がバレるセクションです(笑)
■サカナクション「いらない」
ギターもドラムも電子音も入り混じる曲ですが、すべてがバランスよく、分離感を伴って聞こえます。
この分離感の良さは、正直、AirPods Pro3に引けを取らない気さえしました。
とにかく、聴いていて違和感がありません。
■ポルカドットスティングレイ「テレキャスター・ストライプ」
最近アマプラで「恋は雨上がりのように」の実写映画を久しぶりに観て、そこからまたヘビロテしているこの曲。
印象的なギターリフ、激しいドラム、耳に刺さらない凛としたボーカル、それらを下支えするうねるベース、全部聴こえます。
グルーヴ感がありつつ分離感もあるので、とても聴きやすい。音圧も十分なので、自然と体がノってしまいます。
そしてノリノリで頭を振っても、イヤホンがズレない。だから視聴位置が変わらず、音もズレない。
音質の良さと同時に、このイヤホンのグリップの良さもわかる一曲でした。
■米津玄師「IRIS OUT」
電子音が多く、コーラスも重なってレイヤーの多い曲ですが、やはりどの音ももれなく聴こえます。
静かな書斎で聴いている分には、AirPods Pro3との明確な差を感じませんでした。
なんなら、AirPods Pro3のほうが少しこもって聞こえるくらい。価格が全然違うのに、です。
SOUNDPEATSの他のイヤホンまで気になってきました。


映画で試す:トップガン マーヴェリック
さらに音の実力を確かめたくて、映画も観てみました。
定番の『トップガン マーヴェリック』です。
もう、オープニングのテーマソングの時点で定位の良さがわかります。
うたい文句どおり低音の響きが良く、音圧も適切。
これから始まる映画への期待が、いやがおうにも高まりました。
マーヴェリックが単身で作戦の実行可能性を証明してみせるシーンでは、戦闘機が行き交う方向やスピード感が、イヤホンからの音で忠実に伝わってきます。
私のデスクに鎮座しているEdifier MR5で観たときと同じような迫力。
それでいてセリフが埋もれないので、声もしっかり聞き取れます。
終盤、編隊全機が敵ミサイルに追われる混乱のシーン。
ミサイルがすぐ側をかすめる音も、チャフに誘爆されて爆発する音も、戦闘員の緊迫した声も、すべて聞こえます。
埋もれる音がない。
この情報量を、耳を塞がないイヤーカフ型が出しているという事実に、素直に感心しました。
イコライザーは「HIFI」が最適だった
アプリで音をさらに追い込めます。


いくつかあるプリセットの中で、私にとっての最適は「HIFI」でした。
分離感が良く、各音域がバランスよくクリアに鳴るからです。
特に、楽器構成の少ないバンド曲だと、綺麗に聴き分けられます。


アプリには、聴力検査のようなことをして音を最適化する「アダプティブイコライザー」もあります。
試してみたところ、私の場合は低音が少し強調され、全体のdBレベルが底上げされた結果、かえって音の輪郭がぼやける印象になりました。
なので私は「HIFI」に戻しましたが、これは人によって大きく変わる部分です。
以前Nothing Earで似た機能を使ったときは音質が劇的に変わったので、みなさんにも一度は試してほしい設定です。


もしプリセットでもアダプティブでも満足できなければ、カスタムEQで自在に調整できます。
ただ、実際に音へ反映されるまで数秒のタイムラグがあるので、「いじっても音が変わらない!」と最初は焦るかもしれません。
気長に腰を据えて試してみてください。





アプリはほとんどいじらず、イコライザーを「HIFI」にしただけの状態でこの満足度です。素のポテンシャルが高い、ということだと思います。
ダイナミックEQは「曲を選ぶ」機能だった
アプリには「ダイナミックEQ」という機能もあります。こちらもオンにして試しました。


音は、全体的にこもります……と書くと不快そうに聞こえますが、不思議とそうではありません。
こもるのに、分離感は保たれたまま。クリアな音を低音の膜でふわりと包み込む、という感じの変化です。
名前のとおり、ダイナミックな低音が響きます。
ただ、これは曲を選びます。
全体がどこかハウスミュージックのような質感になるので、ポルカドットスティングレイ「テレキャスター・ストライプ」のようなバンドサウンドには合いませんでした。
逆に、サカナクション「いらない」と米津玄師「IRIS OUT」では良い方向に転びます。
各パートの分離した感じが、ほどよくまとまって聴こえました。
常用するというより、曲やジャンルに応じて切り替える機能。
そう捉えると、使いどころが逆にはっきりします。
空間オーディオは、私の好みではなかった
アプリには空間オーディオも用意されています。こちらも試しました。
結論から言うと、私の好みではありませんでした。
オンにすると、やはり全体的にこもった音になります。
ここまで読んでお気づきかもしれませんが、このイヤホンのアプリ機能は、オンにすると音の輪郭をぼかす方向へ働くものが多い、というのが使ってみての実感です。
私の場合、素の状態の分離感が良いだけに、そこを崩したくない気持ちが勝ちました。
そもそも空間オーディオにこだわるなら、私の手元ではAirPods Pro3の一択になります。
ただ、この2つは価格帯がまったく違うので、本来は比較の土俵に乗せるべきではありません。
この価格でこれだけ鳴らしているイヤホンに、空間オーディオの完成度まで求めるのは酷というものです。



イコライザーもダイナミックEQも、正解はひとつではありません。自分の耳と、よく聴く曲に合わせて探すのが楽しい部分でもあります。
iPhone・iPadで使うということ
ここは、他のレビューがあまり触れていない部分かと思いますので、正直に書きます。
私が使っているのは、iPhone 16 ProとiPad Air。どちらもApple製品です。
そして、このUU2の目玉機能のひとつであるLDAC(ハイレゾ相当の高音質コーデック)は、iPhone・iPadでは使えません。
LDACに対応しているのはAndroidだからです。
つまり私は、このイヤホンをAAC接続という、いわば「本気を出しきっていない」状態で聴いていることになります。
それでも、ここまで書いてきたとおりの満足度でした。
むしろ、LDACなしでこれなら、Androidユーザーはもっと良い音で聴けるということです。
iPhoneユーザーがこのイヤホンを買うとき、「LDAC対応」という文字に期待しすぎると肩透かしを食らいます。
でも、AAC接続でも音は十分に良い。ここは、はっきりお伝えしておきたいところです。
そしてもうひとつ、Apple環境で嬉しかったのがマルチポイントです。
iPhoneとiPad Airに同時接続しておくと、どちらかで音が鳴り始めた瞬間、そちらのデバイスに切り替わってくれました。AirPodsのような挙動です。
さすがにAirPodsほどシームレスとまでは言いませんが、AirPodsを持っていない人にとっては、気になるレベルの遅延ではありません。



「iPhoneだからLDACが使えない=買う意味がない」ではありません。「LDACを使えなくてもこの音」です。ここを取り違えないでください。
AirPods Pro3と、どう使い分けるか
これまで話題に出しているとおり、私はAirPods Pro3も使っています。
せっかくなので、この2つをどう使い分けるかを書いておきます。
別記事で詳しくレビューしているので、AirPods Pro3そのものが気になる方はそちらもどうぞ。


AirPods Pro3の外音取り込み機能は、かなり優秀です。
ただ、どうしても「生で聞こえている」わけではありません。
それどころか、普段は聞こえない音まで増幅されて聞こえることがあります。
サーキュレーターのファンの音や、エアコンの作動音が「コォーー」と主張してくる、あの感じです。
ノイズキャンセリングが最強なだけに、外音取り込みはこういう音に対しては少し不自然に感じる場面があります。
その点、UU2は環境音がそのまま生で耳に入ります。
だから増幅された不自然な音が気になることはなく、そこに音楽やVoicyが自然に載っかる。
自然に聞こえるうえに、やたらと音が良い。
なので、(泣く泣く妻に返すんですが)私もこれを使い続けるとしたら、使い分けはこうなります。
集中したいとき、静かに深く音楽に浸りたいときは、ノイズキャンセリングのAirPods Pro3。
家事や育児をしながら、周囲の音も聞きつつ「ながら聴き」したいときは、UU2。
どちらが上ということではなく、役割が違います。



「ノイキャンで世界を閉じるAirPods Pro3」と「世界を開いたまま音を足すUU2」。この住み分けが、思った以上に快適です。自分用にも欲しい(笑)
家事・育児の「ながら聴き」でどうか
さて、そもそもの購入目的だった「ながら聴き」の実力です。
結論、生活音はしっかり聞こえます。
もちろん音量を上げすぎれば別ですが、うるさくない程度の音量なら、キーボードのタイピング音すら聞こえるほど。
子どもの声も、宅配のインターホンも、普通に耳に入ります。
この「聞き逃さない安心感」こそ、子育て家庭がイヤーカフ型を選ぶべき最大の理由です。
台所で炊事をしているときは、テレビにつないだBluetoothトランスミッターで音を飛ばせば、他に邪魔されずにテレビの音を聞けます。
このトランスミッターも別記事で紹介しているものです。
子どもと遊びながらVoicyを聴くこともできますし、資格試験の勉強のためにYouTubeで流している無料講座の音も、普通に聞こえます。
ながら聴きの用途として、文句のつけようがありません。
cheeroと比べて、どうか
同じ「ながら聴き」用途で使っていたcheeroのイヤーカフ型と比べると、違いは明確でした。
UU2のほうが低音が響き、普通に音楽を楽しめます。
cheeroにあった「スカスカした感じ」がありません。
音量もUU2の方が最大値が高く大きく聴こえます。
その分、UU2のほうが少し重くなりました。
ただ、その差を補って余りあるほど、バッテリーの保ちが良く、音圧が上がって聞き取りやすくなっています。
「ながら聴き機」としても、UU2は一段上でした。
ただ、これも価格帯がちょっと異なります。
イヤーカフ型が初めてで、初期投資を最小限に抑えたい人にはまだまだcheeroをおすすめします。


気になる点(正直に)
「これだけ褒めて、気になる点はないのか」
そう身構えている方にこそ、読んでほしいのがこの章。
正直、「特にない」というのが本音に近いのですが、それではレビューになりません。
使っていて引っかかった点を、きちんと挙げておきます。
ひとつ、音漏れは避けられません。
これはこのイヤホンというより、耳を塞がないイヤーカフ型という構造の宿命です。
静かな場所で音量を上げれば、周囲に音は漏れます。
ここを気にするシチュエーションが多い人は、そもそもイヤーカフ型を選ぶべきではありません。
ふたつ、プライバシーモードは音がかなりこもります。
音漏れを抑えるための機能ですが、その代わりに音の抜けが失われます。
しかもこのモードを有効にしている間は、イコライザーの設定がすべて無効になります(メーカー公式の注記)。
せっかく「HIFI」で気に入った音も、プライバシーモード中はお休みというわけです。
混んだ電車やバスで音漏れの不安を少し和らげる役には立つかもしれません。
ただ、そういう場所で使うなら、素直にカナル型のほうが向いています。
周囲があまりにガヤガヤしていると、結局このイヤホンの音は聞き取りにくいので。
みっつ、イコライザー設定の反映に数秒のタイムラグがあります。
カスタムEQに限らず、設定をいじってから音に反映されるまで、少し間があります。
前述のとおり、慣れないうちは「変わらない」と焦るポイントです。
最後に、これは半分ネタですが、バッテリーが保ちすぎて、逆に充電を忘れます。
私の使い方では 1週間充電しなくても平気なので、定期的に充電する習慣をつけておかないと、ある日突然バッテリー切れを起こすかもしれません(笑)贅沢な悩みではあります。
総合評価|こんな人におすすめ/向いていない人
ここまでを踏まえて、向き・不向きを整理します。
- 家事や育児をしながら、周囲の音を聞きつつ音を楽しみたい人(本来の主役用途)
- イヤーカフ型が初めてで、コスパよく良い音を試したい人
- イヤーカフ型の「低音が足りない・音圧が足りない」問題に不満を持っていた人
- 音質を最優先する人(イヤーカフ型なので環境音に左右されます)
- ノイズキャンセリングが必須の人(AirPods Pro3などと使い分けるのがおすすめ)
- LDACでハイレゾ相当を体験したい人
まとめ:ながら聴き用に買ったのに、ちゃんと「観る・聴く」ためのイヤホンだった
結論から言えば、このSOUNDPEATS UU2、買って正解でした。
というより、妻用に買ったはずが、私がすっかり気に入ってしまいました。
イヤーカフ型は低音がスカスカで音楽鑑賞には物足りない。
その思い込みを、このイヤホンは静かに、しかし確実に覆してくれました。
LDACを使えないiPhoneでこれなのだから、音質面で不満が出る場面はそう多くないはずです。
もちろん音漏れやプライバシーモードのこもりといった弱点はありますが、それは耳を塞がない自由と引き換えの、納得できる代償でした。
スペック表には出てこない、このイヤホンの本当の価値。
それは「世界を閉じずに、良い音に浸れる」ことだと思います。
子どもの泣き声を聞き逃さないまま、映画の轟音に鳥肌が立つ。
この両立は、カナル型でもAirPodsでも味わえない感覚です。
妻には、これからも家事や育児のながら聴きに使ってもらうつもりです。
ただ、それだけではもったいない。
ドラマも映画も、Voicyも音楽も、この一台で存分に楽しめる実力があります。
手始めに、これで一緒に『VIVANT』でも観ようと思っています。私は隣でAirPodsPro3を使って。
ながら聴き用に買ったイヤホンで、夫婦の週末が少し豊かになる。
そんな予定外の顛末も、悪くないものです。






※レビュー記事の「表」と「裏」
このブログのレビューは”表”、買って、使い続けているものの話です。
その”裏”、「迷った末に、選ばなかったもの」の話を、noteメンバーシップ「れぶろぐ楽屋のーと」のB面コラムに書いています。
B面コラム #4「イヤーカフ型で『選ばなかったもの』の話」
このUU2に決めるまでに、実は3つの候補を見送っています。
スペックではむしろ上だった一台をなぜ選ばなかったのか。
安いモデルの何が引っかかったのか。
そして「イヤーカフ型に1万円は出さない」と線を引いた理由。
妻用に買うという縛りがあったからこそ見えてきた、自分の判断基準の話です。


メンバーシップでは、B面コラムに加えて月1本の運営レポート(PV・検索順位・収益の具体的な数字)も配信しています。
月額500円・初月無料です。


限られた時間の中で 質の高い選択をしたいあなたへ。
迷いをなくすお手伝いができれば幸いです。
※この記事で紹介している商品リンクには、Amazonアソシエイト、楽天アフィリエイト等のアフィリエイトプログラムを利用しています。自分で購入して使ったものを正直にレビューしていますので、参考にしていただければ幸いです。リンク経由で購入いただいた場合、紹介料をいただく仕組みですが、価格が変わることはありません。










